徒然遊び歌

聖書の言葉をヒントに「生きる喜び」の秘訣を、川柳もどきの「いろは歌」に託して詠んでみました。

信仰歴60年を越え、後期高齢に達したとはいえ、日々未だに理解を深められ続けている聖書。<br />
その言葉をヒントに「生きる喜び」の秘訣を、川柳もどきの「いろは歌」に託して詠んでみました。<br />
「いろは」順に定期的に紹介しますのでお楽しみください

憎しみは
こころ蝕む
ガン細胞

い ろ は に ほ へ と
ち り ぬ る を わ か
よ た れ そ つ ね な
ら む う い の お く
や ま け ふ こ え て
あ さ き ゆ め み し
え ひ も せ す

~ 「に」 憎しみは こころ蝕む ガン細胞 ~

私たちのこころを蝕む「憎しみ」

 人間は生まれつき「自己中心」の存在です。自分が願う通りに他人が動いてくれることを期待します。しかしそのような身勝手な要求は大抵の場合、満たされることはありません。
このような時に生まれる負の感情が「痛み・悲しみ・屈辱・不幸」などといったものです。そして、この満たされない感情を「憎しみ」として他人や世界にぶつけ、「相手や世間が間違っている」と、責任を自分以外の誰かに向ける傾向を持っているのです。

 相手に対して敵意や反感や嫌悪感を抱くことから生じる「憎しみ」は、自分の中で発酵を続け、小さなガン細胞がやがて全身に広がっていくように、相手の存在を許せないほど忌み嫌うようになり、最悪の場合は「殺人」にまで至ってしまう恐ろしいものです。

 また「憎しみ」は自分自身の中に留まり、発酵していくだけではありません。周りの人々に伝染し、水面に波紋が広がるように連鎖反応を起こし、「憎しみ」の渦を作り出していくのです。ガン細胞の場合は、小さいうちに外科的手段で切り取ることも可能ですが、私たちのこころを蝕む「憎しみ」はやっかいです。カウンセリングや心理療法など人の知恵を駆使しても憎しみの連鎖を断つことは不可能です。

 私たちのこころの状態を赤裸々に描いている聖書には

「兄弟を憎む者はみな、人殺しです」

とあります。たとえ実際には手を下すことがなかったとしても、こころの中に思うことは殺人を犯しているのと同じだと教え、「こころの変革」(新しく生まれること)が必要であると教えています。権力を掌握したいと目論む者たちは、人々の内にあるこの「憎しみ」を煽り、自分の利益のために利用してきた不幸な歴史を生み出してきた事実もあります。

短い大切な人生

 全人類を蝕んでいるこの「憎しみ」は、人間が「自分自身」を神とし、万物の創造者である神に敵対する道を選んだところに根源的な原因があると聖書は教えています。自分を十字架に架け、手足にくぎを打ち付け、わき腹を槍で突き刺した者たちを見て「父よ、彼らをお赦しください」と祈ったイエス・キリストが提供しておられる「新しいいのち」を受け取るところに、「人が新しく生まれる」道があることを示してくださいました。

 第二次世界大戦時、真珠湾攻撃に対する報復心に燃え日本本土を初爆撃した米国軍人・ディシェイザー、鬼畜米英を掲げ真珠湾攻撃を指揮した大日本帝国軍人・淵田美津雄、日本人に愛を伝えるために働いていた両親を日本軍に斬首されたM・コーベル嬢が、いかにして「憎しみ」から解放されたかの実体験を知ると、「憎しみ合い」を克服した素晴らしい世界の可能性に期待が膨らみます。