福島支援活動・概要

東日本大震災で被害に遭われた方々への「声なき者の友の輪」支援活動・概要

なぜ福島なのか?

2011年3月11日、マグニチュード9.0という巨大地震が東北地方を襲いました。岩手・宮城・福島の沿岸一帯は巨大津波に襲われました。
 福島では、福島第一原子力発電所が事故を起こし、一般住民には何が起こったのか詳細が公表されない中、いわき市の東京電力の社員家族が続々と避難したことを受けて、相当大変なことが起こったらしいということが分かり多くの人々が福島を脱出しました。
 当時、知り得る限りでは、どの援助団体も放射能汚染が懸念される福島を避けて岩手や宮城での活動を開始しました。「声なき者の友」となるという願いをもって設立されたFVIは、人々に見捨てられたように感じている福島の方々に寄り添うことこそが重要であると示され、福島を活動の中心に据えました。

FVIの活動と目的 耳を傾ける災害支援 ~Relational Relief~

まず始めた活動は、福島の被災地現場に駆けつけ、被災された方々を訪問し、じっくりと生の声を聞かせていただくということでした。「物」さえあれば被災者は満足なさるわけではありません。支援物資を運び込む人々がひっきりなしに忙しくしておられるなかで、「人のこころ」に寄り添う大切さを確信し、「耳を傾ける災害支援」に徹しました。そこから被災者の方々が本当に何を必要としておられるのかが見えてきたのです。押しつけにならない協力を始めさせていただきました。