福島未来会議

福島県キリスト教連絡会との共催で、震災4カ月後の2011年7月25日から28日、福島県郡山市・磐梯熱海にて「福島未来会議」を開催しました。

福島未来会議 2011.7.25-28

「新しい福島」を創造するために

福島未来会議開催の意図

千年に一度という未曽有の大震災・津波に加えて福島第一原子力発電所の事故という三重の災害に見舞われた福島は、この災害が起こる以前から少子高齢化に拍車がかかり、 経済的な疲弊が進んでいました。岩手県や宮城県においては瓦礫の撤去が進み、人々に希望がよみがえっている中、福島県においては土地が放射能汚染され、未だに除去される希望もなく不安は増大の一途をたどっています。 しかも福島第一原子力発電所の今後も不透明なままです。


この状況で災害からの『復興』を目指しても元の福島に戻ることはないと確信した私たち「声なき者の友の輪」は、東北三県の中でも最も厳しい状況に置かれている福島県の方々と寄り添わせていただき、最も弱い立場に 置かれている人々(声なき者)の隣人になって、共に「新しい福島」を創造するために働かせていただくことを決定しました。


新生福島の創造に取り組む際に大きな妨げになるのがお金に絡む利権の虜になっている人々です。この人々が政治的、あるいはおカネによる圧力をかけ、多くの良識ある人々の意見を抑え込む、抑え込もうとすることがある ことを耳にします。このような状況の中でもひるむことなく声を上げることができるのが市民運動家や宗教者の方々です。 まず福島県下のキリスト教の牧師から良識の声をあげていただきたいと願って「福島未来会議」を企画しました。

福島未来会議宣言

2011年3月11日、千年に一度という未曽有の大震災・津波に加えて福島第一原子力発電所の事故という三重の災害を共通体験として与えられた私たちは、 震災4カ月後の7月25日から28日、福島県郡山市・磐梯熱海に集い、「声なき者の友の輪」(FVI)の主催、日本ローザンヌ委員会後援による「福島未来会議」において、 共に祈り主のみ旨を探り、左記のような宣言を採択いたしました。