福島未来会議4

福島県キリスト教連絡会との共催で、2013年5月2日~4日の3日間、福島県猪苗代市にて「福島未来会議4~全国聞き屋サミット~」を開催しました。

福島未来会議2 だから、この時代に生まれた。

2013年5月2日~4日の3日間、福島未来会議4「全国聞き屋サミット」を開催しました。

FVIでは「福島の未来に貢献したい」と願う人々と共に、共に喜ぶ福島の未来の実現について話し合い、そのために私は何ができるかを考え祈る「福島未来会議」をこれまで3度にわたって開催してきました。
4回目となる今回は、「全国聞き屋サミット」と銘打ち、全国に広がりつつあるボランティア活動「聞き屋」をテーマに、福島を含む全国各地の聞き屋ボランティアの働きの拡大、深化のために、この働きを通して生き方を変えられた次世代の人々が、今度は次の世代を育てる人へと成長していくには、リーダーは何をしていけばいいのか、ということを祈り学び合う機会として用いられることを願い、集まりを開催しました。

セッション1「私たちは誰の弟子?」

セッション1では問題提起として、私たちがどのような時代や国に生かされているのかを知るために、砂漠化する日本社会を取り囲む無意識の「世界観(人の生き方を左右するメガネ)」について学ぶ時を持ちました。

ライフスタイル、人生、社会など、目に見える行動は氷山の一角のようにほんの一部で、その根底にどのような世界観をもっているか(神とは、人とは、歴史とは)によって、生き方に大きな影響が及ぼされます。無意識に信じ込まされてきた世界観を具体的に知り、ほとんどの日本人がアニミズム、世俗主義に影響され、また聖俗二元論が入り込む日本の教会の中で、キリストの弟子であるべき私たち一人ひとりが持つべき世界観と生き方について考えディスカッションしました。

セッション2「ゴールに着く方法」

エチオピアの活動家デメレシュ氏の体験を元に、教会(私たち)が社会のあらゆる分野(国、職場、学校、家庭、地域)に遣わされ、向かうべき方向を示すことで、神の国の影響を与えていくことが「弟子化する」ことであると学びました。日本の世界観が変わること「日本(福島)がイエスの弟子となった状態」はどのようなものであるかという私たちが目指すゴールを定義し、ディスカッションしました。
また、セッション1の世界観の話をうけ、教会に入り込んだ嘘の世界観「福音的グノーシス主義」のメガネで聞き屋や被災地支援(ミニストリー)をみたときと、聖書的世界観でそれをみたときとの、両者の決定的な違いについて学びました。

セッション2「ゴールに着く方法 ~南アフリカ・Heinさんからの提案~」

南アフリカのHeinさんによる「神の国を相続する」真理を生きることそして愛することへの招きを通し、
1.時を見分ける
2.神の国を見い出す
3.神の国を相続する
4.神の国を生きる

ことについて包括的に学ぶことで、真理の具体化は愛、愛の具体化は奉仕であるということについて聖書のみことばから学びました。

セッション3「聞き方ワークショップ」

「陣内俊の聞き方講座」をサミット用にアレンジし、
1.なぜ聴くことが必要なのか、
2.聴くとは何か、
3.聴く技術

について、ワークショップを織り交ぜながら学んでいきました。

セッション4「参加者のストーリー」

参加者全員がメインスピーカーとなって、これまでの働きを発表し、皆で分かち合う時を持ちました。現地で奮闘しながら使える皆さんの報告に大きな励ましを受けました。

セッション5「次世代を育てる」

2日間を振り返り、自分が育てたいと願う次世代像がどのように変わったかを一人ひとりがまとめる時間をもち、弟子化の方程式から、次世代を育ててる上で重要な事について学びました。
聖書が教える神の民のゴールとその生き方、仕えることの本質や動機について知ることで、4世代先を見てバトンを渡す(育てる)ことについて考えました。