世界

FVIとの協力関係の中で、海外パートナー団体が行っているプロジェクトをご紹介します。

003 西アフリカ ガーナ

からし種エージェントによるエージェント増殖と地域変革 西アフリカ ガーナ ガーナの芯の発展のために、「小さな愛の行動」を習慣とする仲間づくりを広めるクリスさん

2013年12月報告 「からし種成長クラブ」による「地域からし種プロジェクト企画」
~ 教訓から学ぶ ~

アクラ・ポクァシ グループ1
企画:からし種資金づくりのため、メイズ(とうもろこしの一種)とキャッサバ栽培

経過報告

2月に草刈りを終えて3エーカーの土地にメイズを植えつけたが、残念ながら今年の雨期は雨が少なかった。このため予想をはるかに下回る収穫量となってしまった。それでも収穫できたメイズの一部を売り、150ドルを手にすることができた。これでパパイヤの苗木を購入することになった。
キャッサバ栽培の準備を始めたところ、5年の契約で土地を貸してくれていた所有者が突然、自分で別の耕作を始めると言い出した。何度か会合を持ち、結局、リース料を返金してもらうことになった。そこで、別の土地を借りて再度、準備を始めた。
前回の教訓から、次年度のために灌漑用のくみ上げポンプを購入することをグループで決定した。乾燥させたメイズはまだ売らず、次年度の資金に当てる予定。

アクラ・ポクァシ・グループ2
企画:子ども教育支援のための資金づくりの食用ウサギとティラピア(魚)養殖

経過報告

4月終わりに3匹の食用ウサギのメスと1匹のオスを購入したが、17匹にまで繁殖し、10月現在、間もなくさらに数匹の子ウサギが生まれる予定。
予想外の繁殖ぶりに、大人のウサギが子ウサギを襲わないようにもっと飼育かごが必要になった。母乳を与える母ウサギと生育盛りの子ウサギのえさ代をグループメンバーで負担しているが、月に1200円ほどかかっている。また、ウサギの健康のために、当初の計画のとおり、毎月、駆虫剤を使い、毎日エサにビタミンも混ぜている。これに月1400円近くかかり、当初の予算を超過する事態。

アクラ・ポクァシ グループ3
企画:職業訓練会運営の資金作りのため、お菓子作りと販売

経過報告

前回の報告のように、教訓を得てお菓子販売にこだわらず、パイナップルと野菜作りを手がけることにしたが、借りることができた1エーカーの土地で4月にパイナップルの苗と共に胡椒、トマト、なすの一種を植えた。残念ながら雨期の雨量が思ったより少なく、野菜の収穫は少なかったが、85ドルの売り上げを得た。今後はパイナップル栽培をしばらく継続する予定。

ケープ・コースト市と隣接エルミナ市
企画:貧しい地域メンバーの家計向上のため、炭焼き作業、メイズ、キャッサバ栽培

経過報告

私たちが購入した土地の登記手続きを5月に始めたところ、地域住民からクレームがついた。この土地はひとりの所有者ではなく家族による名義だったため、この土地の利用を受け入れないと伝えてきたのだ。結局、支払った土地代は全額返金され、別の地域で土地を借りることになった。このため、作付け時期をだいぶ遅れて6月にメイズを植えたので、10月にはまだ、収穫できていない。
 当初の予定の炭焼き業のために植林予定の苗木は、継続できなかった前回の土地に植えていたため売らざるを得ず、植林も遅れる予定。
 炭焼きに向けた長期植林のために購入する土地については、現在、交渉中。前回の教訓から、土地所有者を名乗る人とは登記簿確認をしっかりすることがグループで確認されている。