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神田先生は福島でも支援活動をしていたそうですが、そこではどんなことを考えましたか?
目に見えるものと、目に見えないもの、について考えさせられたかな?
東日本大震災では、東北全体が地震と津波で大きな被害にあいましたが、福島は地震と津波の被害だけではなく、東京電力の福島第一原子力発電所の原子炉が事故を起こしたために、目に見えないものだけど、からだに悪い影響を与える放射能をもつ物質が広くバラまかれてしまいました。
原子力発電所の周りに住んでいた人々は、家や畑や動物(ペットを含め)などを全部そのままにして放射能の少ないところに避難させられてしまったのです。
地震や津波で多くの人々が亡くなり、建物もたくさんダメになった姿を見て、大変心が痛みました。でもそのなかで、「形のあるものはみんないつか無くなる」ということを改めて考えさせられました。私たちが大切にしているものもいつかは無くなりますよね。いつか無くなるものを手に入れるために一所懸命に生きたら、それを失った時って、悲しいし、絶望するかもしれないよね。目に見えないものを大切にしなければと考えさせられました。例えば、人を信頼する、希望を持つ、人を愛するなど目には見えないけど、人が生きる上でとても大切なものだよね。本当に大切なものを大切にして生きようと思ったよ。
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