海外に行くとき、絶対に持っていったほうが良いものは何ですか?

絶対に持っていかなければならないものはパスポートですね。これがないと日本から

出ることができませんので。まだ持っていない人は機会を見てパスポートを取ってお

くといいですね。日本のパスポートは世界のほとんどの国に行ける素晴らしいもので

す。このパスポートを海外で紛失したら大変なことになりますので、肌身離さず持っ

ておいてください。

「海外」と一口に言っても、今世紀の始まるころまでは「南北問題」(「貧しい南の

国々」と「豊かな北の国々」との間にある格差を何とか解決しなければならない)が

あると言われてきましたが、21世紀に突入した今は事情が全く変わってきました。世

界中どの国に行っても(貧しいと言われたエチオピアやバングラデシュでも)、日本

と変わらないくらい豊かで快適・便利な暮らしをしている人々がいますし、同じ国の

中でも多くの人々が貧困に苦しんでいるという状態が起こっています。

ですから今回は、私がこれまで活動してきた貧しい国の貧しい地域に出かける際に

持って行った方が良いもののことを考えてみます。

そのような所に行くとき、まずは清潔な飲み水を確保することですね。飲み水が無い

と人は生きていけませんよね。水筒かペットボトルも持っていくと良いですね。水

は、日本ではレストランでもコーヒー屋さんでもただで出てきますし、水道の水も安

心して飲むことができます。安心して飲める水が「ただ」だというのはまさに世界で

は珍しいことなのです。海外に出ると、安全な飲み水を手に入れることが最優先で

す。今でこそ、現地でも水を買うことができるようになりましたが、昔はそうではあ

りませんでしたし、しかも水の値段がワインやビールより高いことに驚かされたもの

です。

そしてトイレットペーパーとウエットティシュ。海外の田舎に行くとトイレがないと

ころが多いので、木の陰とか、岩の陰とかを探して用を足すのですが、木や草の葉っ

ぱを使いたくなかったら、トイレットペーパーは必ずもっていくことですね。

そして懐中電灯。世界では電力が不足している地域が結構あるので、定期的に停電す

るとか、一日のうちで電気が供給される時間が決められていることは珍しくありませ

ん。日本みたいに夜の町が明るいところは少ないので、特に夜トイレに行く時など、

懐中電灯は必須です。私の友人はスマホの画面の明るさに頼ってトイレに行ったんだ

けど、ズボンの後ろポケットに入れていたスマホがトイレに落ちてしまって大変なこ

とになったと聞いています。とんでもないところに足を突っ込んだりしたこともある

からね。

丈夫な靴も持っていったほうが良いかな。あとは、切り傷などをした時の消毒用のア

ルコール。蚊よけのスプレー、蚊に刺されないように長袖のシャツ。マラリアを媒介

する蚊に刺されると大変です。ひどい場合は命を落とします。日本の蚊って、刺され

るとかゆいだけだけど、マラリアの流行っている地方では蚊って怖い昆虫なんだよ

ね。

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