• 海外で困っている人、貧しい人の手助けをするために、何をしたら良いですか?

まずは、しっかりと目と心を開いて、この人たちのことを知ってほしいな。観光旅行

でサラッと表面だけを見た人から話を聞くのも悪くはないけど、実際に現地にある程

度長く住んで現地に友達を持っている人の話を聴くことをお勧めします。テレビとか

新聞では知ることのできない多くのことが学べると思うよ。

 たねこちゃんも、将来はぜひボランティアとして実際に海外に出かけてみてほしい

な。

日本にいると豊かな国々のニュースは良く取り上げられるんだけど、困っている人や

貧しい人々のことが取り上げられることって少ないんだよね。取り上げられるとして

も、「この可哀そうな人々」という見方で取り上げられることも多いんだよね。必要

なことはこの人々の実際の生活を見てほしいということです。私がこのような世界と

関わりを持ち始めて最初に気づいたことが、好奇心と向上心で彼らの目がキラキラ輝

いている子供たちの目でした。モノが豊かにある世界の子どもたちの目と、この人々

の目とを比べて見てほしいな。必要なものはすべて与えられ何も不自由していない日

本の子どもたちが、ただ親に言われるままに「良い」学校に入学するために塾や習い

事に忙しくしていて、学校帰りの電車の中で疲れ果てて眠りこけている姿を見るたび

に、何か悲しくなってしまいます。好奇心や向上心を失って、目が死んでいるように

見えるのです。

次に、私たちは同じ「地球という星」に一緒に生きている者同士だということを考え

てほしいな。運命共同体の私たちはお互いに助け合うことが必要なんだよね。私自

身、第二次世界大戦中に生まれ、食べるものが十分にない時に育ちました。そんな

時って、少ないものをみんなで少しづつ分け合って食べてきたんだよね。食べ残しを

すること、食べ物を捨てることなんて「もったいなくて」考えることもできませんで

した。でも今の日本は、経済的に豊かになったおかげで、世界中から食べ物を買って

くることができています。有り余るほどの食べ物があるので、食べ残しても食べ物を

捨てても、何とも思わなくなっているよね。ましてや、皆もお腹いっぱい食べている

ので、分け合うことなど考えることもしない状態ですよね。

ミレーという有名な画家が描いた「落穂ひろい」という絵があります。「畑を持って

いる豊かな人は、畑の隅々は収穫してはならない。落ち穂は拾ってはならない。それ

らは食べ物のない人々のために残しておきなさい。」という聖書のことばを実践した

親切な農夫のおかげで生き延びることができた人々の姿を描いているのです。私たち

もこのような生き方をしたいものですね。FVIは「落ち穂募金箱」というものを作っ

ています。小銭を貯めておいて困っている人々のために使おうというものです。ぜ

ひ、たねこちゃんも今日から始めてみてはどうかな?

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