バングラデシュに行くとき、覚えておいたほうが良いベンガル語を教えて下さい。

たねこちゃんは、ことばに興味があるんだね。

 それぞれの国にそれぞれのことばがあるなんて、楽しくなりますね。知らない外国のことばを「勉強しなきゃ」と思うと大変だけど、「今まで知らなかった場所に暮らす人と話せるんだ!」と思うと、新しいことばを知るのはワクワクしますね。

 さて、どこの国でも人と会ったとき、最初にあいさつをしますね。ですから、あいさつから始めましょう。バングラデシュでは多くの人がイスラム教というアラビア語の人たちから始まった宗教に従っています。そこで、あいさつはアラビア語を使います。「アッサラーム・オアライクム(神の平和がありますように)。」返事は「オアライクム・アッサラーム(あなたにも)。」と答えます。「元気?」もよく使います。「バロ(英語のL発音)アチェン?」とあいさつされたら、「バロ・アチ(元気です)。」と答え、相手にも「バロ・アチェン?」と聞き返します。

次に、生きるのに必要ないくつかのことばを紹介しますね。

「飲み水をください」は、「カワールパニ、デン。」

「何か食べたい」は、「アミ(私は)、ケ(少し強く)テチャイ。」

「おなかが空いた」なら、「キダラゲ。」

「すごくおいしい!」は、「クープ・モジャ(美味しい、面白いなどの意味で使います。)」

 何かを見て「きれいだなあ」、「美しいなあ」と思うときは、「シュンドール。」私たちの気持ちを伝えられます! さて、トイレに行きたくなったらどうしましょう。「トイレはどこ?」は「バットッルーム、コタエ?」トイレ付洗面所を英語でいう「バスルーム」のベンガル語風の発音です。

 ところで、私たちは、自分が生まれた国の言葉を話すのは当たり前、と思っているけれど、バングラデシュの人たちは自分たちのことばを使ってはいけないと言われる経験をしました。70年前(1952年)の2月21日、当時、パキスタンだった今のバングラデシュでベンガル語も学校や書類で使わせてほしいと願ってデモをしたの人たちに、警察が銃を向けて多くの人が亡くなりました。

 今、2月21日は「国際母語の日(こくさいぼご)」という国連の機関のユネスコが決めた記念日になっています。世界中のすべての母語を大切にして別の言葉を押し付けないことを覚える日です。 世界の人たちはそれぞれ「自分のことば」を使えるから、地球上の「ことばの表現」はとっても豊かなんです。世界のことばを通して新しい発見は尽きませんね!

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