徒然遊び歌
聖書の言葉をヒントに「生きる喜び」の秘訣を、川柳もどきの「いろは歌」に託して詠んでみました。
り
隣人に
心配るは
麗しき
~ 隣人に 心配るは 麗しき ~
「人さまに迷惑をかけてはならない」、「余計なことはするな」。
子どものころからこのように教えられ育てられてきた私たちです。健全な人間関係を築くためには、他人への気遣い(気配り)と、適度な距離を取ることが欠かせないというこの考えは、儒教・孔子が「論語」で述べている「己の欲せざるところ、他に施すことなかれ」という「白銀律」を普遍的な道徳律として受け取ってきたことから出てきたものと思われます。
確かに人との不必要な摩擦を避けるためには「迷惑をかけない」ということは大切なことです。しかし考えてみたら、人間は生きている限り、人さまに何かしらの形で迷惑をかけることは避けられませんし、死んでも誰かに迷惑をかけてしまう私たちなのです。
イエス・キリストが教えた「黄金律」
この白銀律に対比して語られるのが、「人からしてもらいたいことは何でも、あなたがたも同じように人にしなさい。」というイエス・キリストが教えた「黄金律」です。積極的な人間関係を築くためには、白銀律だけではなく、黄金律が必要です。
自分が傷つくと知りながらも、大切なものを差し出す「美しさ」
私たちが落ち込む時、自分にそっと寄り添ってくれる人がいてくれたらどんなにか慰めになることでしょう。しかし、落ち込んでいる人に目と心を向け寄り添うということは決して易しいことではありません。特に「時間」という犠牲を伴います。 暗闇に輝く「ロウソク」の光は幻想的で見る者の心を癒してくれます。ロウソクは自分のからだを燃やすという犠牲を払って周りを明るく照らしているのです。自分が傷つくと知りながらも、大切なものを差し出す存在になる時、私たちは「美しさ」を明るく輝かせる存在になることでしょう。
新約聖書 マタイ7:12
「人からしてもらいたいことは何でも、あなたがたも同じように人にしなさい。」
新約聖書 ローマ 13:9
「姦淫してはならない。殺してはならない。盗んではならない。隣人のものを欲してはならない」という戒め、またほかのどんな戒めであっても、それらは、「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい」ということばに要約されるからです。