徒然遊び歌

聖書の言葉をヒントに「生きる喜び」の秘訣を、川柳もどきの「いろは歌」に託して詠んでみました。

信仰歴60年を越え、後期高齢に達したとはいえ、日々未だに理解を深められ続けている聖書。<br />
その言葉をヒントに「生きる喜び」の秘訣を、川柳もどきの「いろは歌」に託して詠んでみました。<br />
「いろは」順に定期的に紹介しますのでお楽しみください

父と母
他人同士で
なお家族

い ろ は に ほ へ と
ち り ぬ るを わ か
よ た れ そ つ ね な
ら む う い の お く
や ま け ふ こ え て
あ さ き ゆ め み し
え ひ も せ す

~ 父と母 他人同士で なお家族 ~

「血は水よりも濃い」という言葉があります。血のつながった者同士の絆の強さを表現するものです。しかし考えてみたら、宇宙船地球号に乗り合わせている私たち全員は「地球家族」という血縁関係にあると言えます。聖書によると、私たちはひとりの人「アダム」さらに言えば大洪水を生き残ったノアの三人の息子たちセム、ハム、ヤフェテの血を受け継いでいるからです。

知らない男女が結婚から、新しい家族が始まり、広がっていく

「家族」って不思議なものですね。古の賢者は書いています。「私にとって不思議なことが三つある。いや、四つあって、私はそれを知らない。天にある鷲の道、岩の上にある蛇の道、海の真ん中にある船の道、おとめへの男の道。」(旧約聖書 箴言30:18~19)男と女の出会いは人生の不思議です。
そして、知らない男女が結婚し、子どもが与えられ、血のつながりが生まれ、新しい家族が始まり、広がっていくのです。

 家を継いでくれる子どもがいない場合には、血のつながりのない子供を「養子」として迎えて家族の一員とすることが一般的に行われていた時代もありました。最近では生殖補助医療の進歩によって、卵子や精子を冷凍保存し、その受精卵を全く血のつながりのない別の人に移植して代理出産によって子どもが生まれるということも技術的には可能になってきました。「家族」とは何なのかが考えさせられます。

「いのち」は偶然の産物ではない

「中絶は女性の権利」であるという主張がまかり通るようになり、与えられた「子宝」を、自分の都合によって簡単に「子殺し」する現代の風潮は、道徳的退廃と人口減少に拍車をかけているように見えます。

「いのち」は偶然の産物ではありません。「いのちの創造者」から私たちに託された大切なものです。与えられたいのちに感謝し、お互いが「いのち」を大切にし、思いやりと感謝に満ち、暖かい心が通い合う家庭が形成されていくことを祈ります。

旧約聖書 創世記2:7

神である【主】は、その大地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。


創世記 2:24

それで人は生きるものとなった。「それゆえ、男は父と母を離れ、その妻と結ばれ、「ふたりは一体となるのである。」